家計簿が続かない人必見!1ヶ月だけのカード払いで年間収支を80%把握する方法

家計簿が続かない人必見!1ヶ月だけのカード払いで年間収支を80%把握する方法 節約

家計簿をつけ始めても、気づけば3日で挫折。レシートは財布の中でぐちゃぐちゃになり、計算は面倒で、記録するのを忘れてしまう。そんな経験、ありませんか?

実は、家計簿が続かないのは、あなたがダメだからではありません。問題は家計簿をつけること自体にあるのです。

多くの人が知らない事実があります。それは、家計簿をつけなくても家計を把握する方法があるということです。今回は、面倒くさがりな人でも無理なく続けられる自動家計管理の方法をお伝えします。

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けんにぃ

投資を始めて3年で経済的自由(FIRE)を達成。

エンジニアとしてマネジメント経験を積みながら稼ぐ力を身に着けて、余剰資金で投資を行う兼業投資家。投資の知識だけでなく、稼げる働き方についても発信中。

モットーは『1万円稼ぐより、1万円節約するほうが楽』。

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なぜ家計簿は続かないのか?3つの落とし穴

なぜ家計簿は続かないのか?3つの落とし穴

落とし穴①:完璧主義の罠

家計簿は1円単位で正確じゃないとダメ」そう思っていませんか?実は、これが最大の落とし穴です。

月の支出が15万円なら、12万円分が把握できていれば十分なのです。残り3万円の内訳(自販機のジュース代、電車で買った雑誌代など)を完璧に記録したところで、家計改善にはほとんど影響しません。

大切なのは「家賃8万円」「食費3万円」「通信費1万円」といった大きな支出の流れを掴むことです。

落とし穴②:手間の多さ

従来の家計簿には、あまりにも多くの手間がかかります。レシートを整理して、項目ごとに分類し、電卓で計算して、家計簿に記録する。これらの作業を毎日続けるのは現実的ではありません。

仕事や家事で忙しい現代人にとって、この手間は大きな負担です。だからこそ、多くの人が挫折してしまうのです。

落とし穴③:即効性のなさ

家計簿をつけ始めても、効果が見えるまでに時間がかかります。1週間や2週間では大きな変化を感じられず、モチベーションが続きません。

こんなに頑張っているのに、何も変わらない」そう感じて、やめてしまう人が多いのです。

「クレジットカード家計管理」という新発想

「クレジットカード家計管理」という新発想

家計簿を付ける代わりにオススメするのがクレジットカード払いを習慣化するという方法です。クレジットカード払いには現金払いでは実現できない次のようなメリットがあります。

自動記録のメリット

クレジットカード決済をすることで、自動的に明細を記録することができます。

メリット
  • 支出が自動で記録され、手間がかからない
  • 日付、金額、店舗名がすべて記録される
  • カテゴリ別に自動分類される(カード会社によって)
  • 利用通知機能で「リアルタイム家計簿」が完成

つまり、あなたが何もしなくても、家計簿が勝手に完成するのです。

利用通知機能の活用

多くのクレジットカードには、使用するたびにスマホに通知が届く機能があります。これを活用すれば、「今、コンビニで500円使った」「今月のコンビニ代が1万円を超えた」といった情報をリアルタイムで把握できます。

これは従来の家計簿では不可能だった「その場での支出認識」を可能にします。

「でも、クレジットカードって危険じゃない?」

クレジットカードを使った買い物が危険だと感じる人は結構います。

確かにリボ払いや分割払いはリスクが高い使い方なので避けるべきです。しかし正しい使い方をすると、むしろ支出の透明性が向上し、結果的に現金払いよりもお金が貯まりやすくなります。

現金は支出が見えにくい

カード払いに比べると現金払いの方が支出は見えにくいです。

現金で支払うと、何にいくら使ったかの記録が残りません。財布が空になったときに、何に使ったのかをすぐに思い出すことができるでしょうか?

安全に使うための3つのルール

クレジットカードを安全に使うために、次の3つのルールを守ってみましょう。

ルール
  1. 利用限度額を設定:月の支出予算に応じて限度額を設定
  2. 分割払い・リボ払いは使わない:一括払いのみに限定
  3. 利用通知を活用:使用の度に通知を受け取る設定にする

これらのルールを守れば、現金払いよりも安全に支出管理ができます。

期待できる3つのメリット

期待できる3つのメリット

カード家計管理をすることで、次のようなメリットが期待できます。

メリット①:支出パターンの見える化

自分がどんなパターンでお金を使っているかが、手間なく把握できます。「平日のランチ代が高い」「週末の外食が多い」といった傾向が見えてきます。

メリット②:無意識の浪費の発見

多くの人が無意識の浪費を発見することができます。コンビニでの小さな買い物、使っていないサブスクリプション、何となく購入している雑誌などが明確になります。

メリット③:余剰資金の把握

家計管理で最も重要なのは自分が自由に使える金額を把握することです。この金額がわかれば、投資や貯金、自己投資などの計画が立てやすくなります。

まずは1ヶ月だけ「カード払い生活」をしてみよう

まずは1ヶ月だけ「カード払い実験」をしてみよう

いきなり完璧な家計管理を目指すのではなく、まずは1ヶ月だけでもカード払い生活を始めてみましょう。

カード払い生活のやり方

やり方はいたってシンプルです。

やり方
  1. 現金で払っていたものを、できるだけカード払いに変える
  2. 家計簿はつけない
  3. 普通に生活する

これだけです。特別な準備も、複雑な設定も必要ありません。

対象となる支出

以下のような支出をカード払いに変えてみましょう。

カード払いにする支出の例
  • スーパーでの食材購入
  • コンビニでの買い物
  • 外食費
  • 交通費(電子マネーと連携)
  • 日用品の購入
  • 本や雑誌の購入

「1ヶ月だけのお試し生活」なので、失敗してもリスクはありません。もし合わなければ、翌月から元の支払い方法に戻せばいいだけです。

1ヶ月後の「発見タイム」

1ヶ月後の「発見タイム」

1ヶ月後、クレジットカードの明細を見る時間を作りましょう。これは「チェック」ではなく「発見」の時間です。

完璧に思い出す必要はありません。「だいたいこんな感じで使ったな」という程度で十分です。

よくある発見例

多くの人が次のような発見をするのではないでしょうか。

  • コンビニ支出:「え、月に2万円もコンビニで使ってたの?」
  • サブスクリプション:「使ってないサービスに月3000円も払ってた」
  • 外食費:「ランチ代だけで月4万円も使ってる」
  • 交通費:「タクシー代が意外と高かった」

80%把握で十分の理由

ここで重要なのは、80%把握で十分という考え方です。

月の支出が15万円なら、12万円分が把握できていれば問題ありません。残り3万円の細かい内訳(自販機の飲み物代、電車で買った雑誌代など)を完璧に記録しても、家計改善への影響は限定的です。

大切なのは、大きな支出の流れを掴むことです。

年間支出を「どんぶり勘定」で計算

1ヶ月のお試し生活が終わったら、それをもとに「年間支出の概算」を計算してみましょう。

簡単な計算方法

「月の支出×12ヶ月」で年間支出を計算します。正確な数字は不要で、「だいたい年間300万円」程度の把握で十分です。

  • 月の支出:25万円
  • 年間支出:25万円×12ヶ月=300万円

年間収支の把握

手取り年収から年間支出を引けば、年間の余剰資金が見えてきます。

手取り年収400万円
年間支出300万円
年間余剰資金100万円

この100万円をどう活用するかを考えることが、次のステップになります。

余剰資金から「できること」を考える

余剰資金から「できること」を考える

年間の余剰資金が把握できたら、その額に応じて使い方・増やし方を考えます。

余剰資金が多い場合

年間100万円以上の余剰資金があれば、その余剰資金をどのように使うべきかを検討しましょう。

投資額を増やす

投資の初心者は、投資にいくら回すべきなのかと悩んでいる人が多いですが、その額はお金の支出を把握することで初めて分かるものです。もし余剰資金が100万円あれば、年間80万円くらいは投資に回しても問題ないでしょう。

貯金目標を上げる

もし、5年以内に結婚式や車の購入など、まとまったお金が必要になりそうれあれば、緊急資金として貯金しておくのもよいでしょう。

自己投資に使う

自己投資は資産を増やす第一歩になります。実際、投資の神様であるウォーレン・バフェットもこんなことを言っています。

自分自身に投資することが、自分にできる最善のことだ。自分の才能を高めることなら何でも。

余剰資金があるなら、資格の取得やスキルアップにお金を使うのも良い選択となるでしょう。

余剰資金が少ない場合

年間50万円以下の余剰資金の場合は支出の見直しを検討しましょう。

固定費の削減

固定費は一度見直すだけで、毎月の支出が減らせるため、変動費よりもまず固定費を見直すとよいです。スマホ代やサブスクの契約で見直せるものがないかを確認してみましょう。

変動費の最適化

固定費を見直した上でさらに余剰資金を増やしたければ変動費も見直しましょう。外食の回数を減らすだけでも効果はあります。ただしやりすぎると逆にストレスになったり人間関係を悪化させる原因にもなるので、ほどほどに。

収入アップの方法を考える

節約だけでなく、転職や副業などを行って収入を増やすことも合わせて検討してみましょう。

必要に応じて「詳細分析」に進む

いきなり詳細な家計簿をつけて支出を減らそうと努力する必要はありません。支出を減らしたくなったら、その時に詳しく見ればいいのです。

家計管理は、次のような段階的なステップアップを心がけるとよいです。

家計管理のステップ
  1. 第1段階:カード払い習慣化
  2. 第2段階:年間収支の概算把握
  3. 第3段階:余剰資金の認識
  4. 第4段階:必要に応じた詳細分析

この段階的なアプローチにより、無理なく家計管理のレベルを上げることができます。

詳細分析のタイミング

以下のような時には詳細分析を行ってみましょう。

  • 余剰資金を増やしたい時
  • 大きな支出予定がある時
  • 固定費を見直したい時
  • 家計に危機感を感じた時

家計簿をつけなくても、家計は把握できる

重要なのは「続けること」であって「完璧な記録」ではありません。

従来の家計簿は、完璧な記録を目指すあまり、継続することが困難でした。しかし、家計管理の本当の目的は自分の支出パターンを知り、お金の使い方を改善することです。

80%の精度で継続できる方法の方が、100%の精度で3日で終わる方法よりもはるかに価値があります。

小さな一歩が大きな変化につながる

1ヶ月のカード払い生活から始めて、自分に合った方法を見つけてください。この小さな一歩が、あなたの家計管理を大きく変えるきっかけになるはずです。

まとめ

家計簿を細かく付ける前に、まずはクレジットカードで家計管理をしてみようというお話でした。

ポイント
  1. 1ヶ月のカード払い生活をしてみる
  2. 1ヶ月の収支×12ヶ月」の計算で、だいたいの年間収支と余剰資金を把握する
  3. 余剰資金を投資などに回す

まずは1ヶ月でいいのでクレジットカードで家計管理をやってみましょう。うまくいかなければ、元の方法に戻せばいいだけです。大切なのは、「やってみる」という第一歩を踏み出すことです。

家計簿が続かずに悩んでいるあなたも、きっと自分に合った家計管理の方法を見つけることができます。

今日から、1ヶ月だけのカード払い生活を始めてみませんか?

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