【スーパーのはしごは本当に得?】値段だけで選ばない買い物術

値段だけで選ばない買い物術 節約

買い物をするとき、多くの人は「安いからお得」「高いから損」と値段だけで判断してしまいがちです。

卵が50円安いからといって、わざわざ遠いスーパーまで歩いていく──。よくある節約の工夫ですが、実はこうした行動が返って損をしていることも。安いものを選ぶのは大切ですが、「値段」だけで判断すると時間や労力を無駄にしてしまうこともあるのです。

本記事では、日常の買い物を例に「値段」「価値」「時間単価」という3つの視点から、より満足度の高いお金の使い方を考えていきます。

けんにぃ
この記事を書いた人
けんにぃ

投資を始めて3年で経済的自由(FIRE)を達成。

エンジニアとしてマネジメント経験を積みながら稼ぐ力を身に着けて、余剰資金で投資を行う兼業投資家。投資の知識だけでなく、稼げる働き方についても発信中。

モットーは『1万円稼ぐより、1万円節約するほうが楽』。

けんにぃをフォローする

値段だけで選ぶ買い物の落とし穴

セールだからつい買った」「安かったから試してみた」──こうした買い物の経験は誰にでもあると思います。ところが安さにつられて買ったものほど、実はあまり使わないまま押し入れに眠ってしまうことも少なくありません。

例えば、こんなものはありませんか?

  • セールで買ったけれど、結局ほとんど着なかった服
  • 安いけれど、使いづらくて結局買い替えた調理器具

これらは「安く買えた」という満足より、「無駄にしてしまった」という後悔が残るケースが多いのです。

値段だけを基準にしてしまうと「本当に必要なものか」「自分に合っているか」という視点を見落としてしまい、結果的に損をしてしまうことがあるのです。

けんにぃ
けんにぃ

安いと「これをどれくらい使うだろうか?」と考えずに買ってしまいますよね。

「価値」で考える買い物の新常識

では、どうすれば無駄な買い物を減らせるのでしょうか。そのためには「価値」を見極められるようになることが大切です。

ここでいう価値とは、単に金額のことではありません。金額も含めた総合的な要素を指します。

価値の例
  • どれくらい使うか
  • どれくらい満足できるか
  • 生活をどれくらい便利にしてくれるか

例えば、同じ3,000円を使うとして、あなたなら次のどちらを選びますか?

  1. 3,000円で買ったけれど、1回しか使わなかった
  2. 3,000円で買って、毎日のように使うマグカップ

値段は同じでも、「毎日のように使うマグカップ」のほうが価値が高い買い物と言えます。

けんにぃ
けんにぃ

値段だけでなく「どれだけ役立つか」「自分の生活をどれだけ豊かにしてくれるか」も合わせて考えないといけないんですね!

ゲーム・スマホ購入で学ぶ「時間単価」の考え方

もうひとつ役立つ考え方が「時間単価」です。

例えば3,000円のゲームと8,000円のゲームがあったとしましょう。2つのゲームを比べてどっちのゲームが安いと思いますか?

けんにぃ
けんにぃ

当然3,000円のゲームのほうが安いに決まってるよ!

はい、金額だけを見れば確かにそうですね。

しかし、ゲームのプレイ時間はそれぞれ異なります。もし3,000円のゲームのほうがプレイ時間が少なかったらどうなるでしょうか?

金額3,000円8,000円
プレイ時間10時間100時間
1時間あたりの金額300円80円

表を見て分かる通り、プレイ時間が長ければ長いほど、1時間あたりの金額は安くなっていくのです。こうして見ると、値段が高くても「長く遊べるゲーム」のほうが、結果的にお得だと感じられます。

僕が大好きなゲームである「エルデンリング」の価格は9,240円とお高めな価格設定になっています。

しかしプレイ時間は150時間を超えているため、1時間あたり61円しかかかっていません。

スマホも同じです。10万円以上するiPhoneは一見高く感じますが、3年間毎日使うと1日あたりのコストは約91円。逆に安いスマホを買っても、すぐ壊れて買い替えることになれば「結果的に高くついた」ということになりかねません。

けんにぃ
けんにぃ

カフェで800円のコーヒーを飲んで1時間滞在するのに比べると、だいぶお得ですね~!

ちなみに、お金の時間価値については最近CMでも話題になったので、別途記事にしています。

安さを追いかけすぎると損をする?

買い物の工夫として「なるべく安いお店を探す」というのは、多くの人がやっていることです。特に食料品のように毎日必要なものは、数10円でも安いと得した気分になります。

しかし「安さを追いかけすぎること」が、必ずしも得につながるとは限りません。例えば次の例を見てみましょう。

卵が1パック200円のスーパーと、安売りで150円のスーパーがあるとします。差額は50円。この50円のために、片道30分かけて遠くのスーパーに行くのは得でしょうか?

往復で1時間かかって節約できる金額は50円。つまり「あなたの1時間の価値=50円」と換算しているのと同じです。これは、ほとんどの人にとって割に合いません。

しかも移動のためのガソリン代や交通費、労力まで考えると、むしろマイナスになる可能性すらあります。

けんにぃ
けんにぃ

数10円の節約のために数10分かけるのは本当にお得か?「時間の価値」も忘れずに考えることが大切なんですね!

実践!後悔しない買い物の3つの質問

実際に買い物をするとき、次の3つの質問を自分にしてみてください。

  1. 本当に必要?──衝動買いではなく「自分の生活に必要か」を確認。
  2. どれくらい使う?──頻度や期間をイメージしてみる。(1回だけ? 毎日?)
  3. 満足度は高そう?──「安いから」ではなく「使うと気分が上がりそうか」で考える。

この3つを意識するだけで、無駄な出費はかなり減らせます。

まとめ

値段だけにとらわれず「価値」や「時間単価」で考えることは、マネーリテラシーを高める第一歩です。安くても使わなければ損、高くても長く使えば得。大事なのは「自分にとっての価値」を見極めることです。

次に買い物をするときは、ぜひ「どれだけ使うか」「どれだけ満足できるか」を基準に考えてみてください。そうすれば、お金の使い方が変わり、買い物の満足度もぐっと高まるはずです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました